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January 18, 2006

バンザイ!チリ!

"Estoy Contigo" (あなたと一緒に)


先ほどもちょっと触れたが、チリの大統領選挙で初めての女性大統領が誕生した。
上のセンテンスはその彼女が使っていた選挙のキャッチフレーズだ。
昨年、チリで暮らしていた時はよくこの選挙の話題で盛り上がった。
軍事政権下だった頃はそんな政治の話をしようものなら、次の日までには行方不明になってしまっていただろう。

選挙が近づくにつれ、街中には立候補者のポスターなどが張りめぐらされ、幹線道路には大きなPR看板が山の斜面にも建てられていた。
今回見事に勝利した女性「ミッチェル・バチェレ氏」は前国防相で医師である。シングルマザーで子供を育てている女性だ。
一方、敗北したビニェラ氏はチリのTV局をいくつも所有するチリの億万長者(実業家というべきか)である。
チリのある学生がこう話していた…「ビニェラは金で貧しい人たちを釣って、票稼ぎをしている。教育をきちんと受けていない人々を操って、票稼ぎをすることは彼にとっては容易いことなのだ。」
そう話した彼女はもちろん今回当選したバチェレ氏を応援していた。

私も実はバチェレ氏の当選を願っていた1人。チリにいる時、頻繁に彼女の顔をポスターで見ていたからますます親近感も湧いたものだ。
だからというか…この結果を聞いておもわず飛び上がって喜んだ…
(正直、日本の選挙ではこんなに盛り上がれない自分がちょっと悲しい…。)
チリの女性は実によく働くし、働く女性が多く目についた。男女間の雇用均等などの改善を求める人が多いことも確かである。
一方、経済成長(2004年度6.1%)の裏には貧困の格差拡大の問題がひそんでおり、この問題を解決すべく動いてくれる社会党への期待が大きいこをが選挙の結果からも読める。

さて、チリの選挙システムなのだが、これが案外面倒だ。
立候補者側は規定された有権者から支援サインを集めなくてはいけないのだが、実はこのサインを全て公証役場で認証してもらわなくてはならない。一人当たりの金額は決して安くないのだから×40万人分などとなれば「資金」がないと立候補すらできない。
(先住民族マポチェの血を引く人物も立候補に力をいれたが、この公証役場での認証をうけるための資金がなく、断念せざるをえなかった。)

有権者側はというと、一定年齢になればみんなに選挙権が与えられるのだが、選挙で投票するためには役所で
「私は選挙の際、これから"一生"投票します。」
という誓約をしないといけないのだ。
そのため、最近はその誓約をしない人が増えている。宣誓をすると1回も投票を放棄できなくなるのだそうだ。
ある友人の家族では7人の有権者家族のうち、投票誓約をして本当に投票に行ける人はお父さんのただ1人だそうな。
みんな選挙には興味があるのに、一生きちんと投票に行かなくてはいけない義務感にかられるのがいやだ…という若い世代が増えてきていることは確かである。

そんな背景のあるチリの選挙であるが、今回の女性大統領誕生がチリのますますの発展につながって欲しいと願うばかりである。

最後に、今回勝利したバチェレ氏が述べた印象深い言葉。
「有志のみなさん、いったい誰が10年、20年前に女性が大統領に選ばれるなんて考えたでしょうか!」
ピノチェト軍事政権下で苦い経験のあるチリ。その国に女性が指導者の頂点に立った歴史的瞬間を象徴する一言であった。

日本も「国民のみなさん、今から○○年前に女性の天皇が誕生するなんて、誰が考えたでしょうか!」なんていう女性天皇からの言葉が聞けるようになるのだろうか。

女性首相の誕生が先か、女性天皇の誕生が先か…チリを見てまた日本の明日を考えるのである。

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Comments on "バンザイ!チリ!"

 

Blogger Minako said ... (January 18, 2006) : 

チリの初女性大統領の写真はスウェーデンの新聞のトップも飾っていました。いいですねえ!ボリビアの某A国への対抗、いいですねえ!!
私は人間の性善説を信じたいと思います。世界が良い方向へ向いてくれることを祈りたいですよね。

 

Blogger busuke said ... (January 19, 2006) : 

おかえりなさーい!
ところで変えたんですね。
フェノミンな感じの温かいイメージ。
ドイツも前回の選挙で初の女性首相が誕生しましたが、メルケル女史の努力でA国とドイツの関係も改善されることでしょう。でも、今までのシュレーダーさんのように「NO」と言える姿勢を保てないドイツになってしまうのが心配です。

 

Blogger Bambina said ... (January 19, 2006) : 

Minakoさん
そちらの新聞でも大きく載っていたんですね。
チリは普段、world系ではあまりニュースにならないちょっと陰の薄い存在ですが、このニュースは久しぶりの良い大きな話題で、私も嬉しかったんです。
暗黙立ちこめる要素の多い世界情勢の昨今ですが、なんとかイランへの措置を含め、これ以上の大きな衝突は避けていただきたいものです。

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busukeさん
私はMacでブログを作っているのですが、先日成田空港のインターネットカフェでwindowsを使って自分のブログを見たら、一般のブログテンプレートとは違うものをいじくって作ったせいか、とんでもなく醜い/見にくいブログになっていました…(トホホ)それで、既存のテンプレートにまた手を加えてどんなブラウザーでも対応できるように…と作り直しています。
でも文字配列の大きさ"h2"がwindowsでは大きくてMacでは小さいサイズになってしまうので、これも厄介です…。
ドイツの女性首相、早速ロシアなどいろいろな所に飛び回っておられる様子、ニュースで拝見しています。
ライスさんとメルケルさんの記者会見なんかも見ていて、「女性の今」の縮図のような感じがしました。
「NO」と言える指導者、最近少ないですよね…。国益か道徳か…。道徳も国によって違うあたり、難しい国際情勢の世の中になりましたね…。

 

Blogger Cha Cha said ... (January 21, 2006) : 

お帰りなさーい。あら、このテンプレート、とっても、綺麗。

さて、この、一生投票、っていうのは、すごいね。まぁ、与えられた権利ですから、投票したいときに限って、投票するという、アメリカンの考えからすると、ほんと、チリの人はまじめだねー。

女性を応援するというのは、いいなぁ、と思います。私たちも、なぜか、元気ができくるもんねー、こういう話をきくと。。。

 

Blogger Kaolu said ... (January 21, 2006) : 

こんにちは!
日本に行ってたんですね、うらやましい、きっと美味しい和食をたっぷり食べてこられたことでしょう。

チリの女性大統領。一大センセーションですね。
軍事政権下での中南米の人々・特に先住民族の苦労は多大なものがあったし、今もその影響が続く地域は多いですが、中南米に於いて更にリベラル・民主化の波が高まることを望むばかりです。

 

Blogger Bambina said ... (January 22, 2006) : 

cha chaさん
投票したい時に投票する…この流れは日本も同じですよね…多分、投票したいとも思わない…という若い世代が増えているような気がしますが。
以前、アメリカ政治を学ぶまでは大統領選が完全な直接投票だと思っていたのですが、実は選挙人を選ぶまでが選挙権を持つ市民の仕事だと知って、驚いたことがあります。
日本も欧米も直接民の投票数が繁栄される首相・大統領選びだともっと興味深いなとも思うのですが。
そしたらもっと女性の進出が多くなるかしら?

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kaoluさん
なんだか久しぶりのような、そうでないような帰省でした。それにしても日本は消費社会だということをつくづく実感したのも確かです…。
中南米もそうした先進国に追いつこうと頑張っていますが、やはり貧富格差の拡大は一番頭が痛い問題です。チリにおいては外国からの輸入をできるだけ制限し、自国の経済を守る政策がうまくいったことで安定した成長を続けています。ただそれに対して先進国が反政策の重圧をかけ続けると内事情の悪化が懸念されているので、今度の新しい大統領の手腕が関心を引く所です。

 

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