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May 10, 2006

Are you GUSAI?



夕食の準備を済ませ、自分の勉強に取りかかろうしていると、「働き者」さんからSMS(short message serviceの略で、日本のような携帯メールシステムが後進なヨーロッパではこのスタイルで携帯へメッセージを送るのが主流。)が届きました。

「遅れている列車が動き出した…」という連絡だろうと思って見てみると…

"Are you GUSAI?"

というメッセージ。

これを見た私は立ち止まったまま「何のこと?」と考え続けました。

"GUSAI, GUSAI..."一瞬、「臭い/KUSAI」とでも言いたいのかと思ったのですが、そんなこと会社帰りに思う方がおかしい…と思い、そのアイデアは却下し、すぐに"E?(え?何の意味?というニュアンス)"で返事を送信。

するとすぐに携帯に電話がかかってきて…

"Are you GUSAI?"

そんなことで電話してくるな!と言いたくなりそうですが、これも彼の勉強の一環であることはすぐに予想がつきます。

かなりの読書家の彼、「村上春樹」を始め多くの日本派の本を読んでくれているんですが、そんな彼の現在の「読物」は
"THE JAPANESE MIND:UNDERSTANDING CONTEMPORARY CULTURE"なんです。
どうやらこの質問はこの本を読んでいて浮かんだようです。

この本は日本の学生が書いたエッセイを集めて出版されたものでして、その中味が非常に濃く、日本人の私でさえも熱中して読んでしまうくらい興味深い本なのです。また英語で書いてあることから、国内外で日本文化について説明をする機会のある方にはうってつけの1冊です。
(例:頑張り、良妻賢母、粗大ゴミ、内と外、子育ての他多数の課題)

さて、本題の『GUSAI』…。これは「愚妻」を指します。
「働き者」さんの説明によれば、「夫が他人へ自分の妻を指す時に使う言葉」。そう、日本では自分の家族について他人へ話をするときに決して「うちの嫁さんはすごい」「うちの息子/娘は賢い」「うちの旦那は偉い」とか言わない「謙虚さ」文化からはみ出て、(西洋からみれば)マイナス的意味を持つ「へりくだった」言い方をするわけです。

欧米:
"I am so lucky to be with my wife because she is thoughtful and smart..."(私は幸せ者ですよ。うちの妻はやさしいし、賢いし…)

"My sun has been working hard and I am proud of him"
(うちの息子はよく働くんですよ。私の自慢です。)


日本:
「うちの愚妻は本当に世間知らずでして、○○社長さんの奥様の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいですよ。」

「うちの馬鹿息子はいつまでたっても、親のすねをかじっていますよ。」

って感じに変わるということでしょうか…。

欧米では自分の奥さんのことやご主人のことを「ネガティブ」に表現すると、本当に相手がそのように「役立たずだとか悪い人」と思われてしまうことがありますし、それを聞いた自分の奥さんや旦那さんが「自分はそう思われているのか…」と思い落ち込んでしまうことも。

ただ「欧米」と一括りにしてはいけない事実もあります…。とある国では「大げさ」さが目立ったり、ヨーロッパの国々では日本同様「謙虚さ」を求めるところもあったりと…こうしたグレーゾーンはその文化に身を置いてみないと、なかなか発見しずらいことかもしれません。

と言うわけでして「Are you GUSAI?」と聞いてきた「働き者」さん…。
読んでいる本をとおして、私たち日本人社会の「文化」を「ザクッ」と斬ってくれるようになりました。

私と彼との間には「頭脳の差」はあれど、「大きな文化の差」を感じることはほとんどありません。ですが、やはり彼にとっての「日本社会文化」とは「摩訶不思議」なことの固まりなのかもしれません。

あ、彼の質問『Are you GUSAI?』には『No』と答えましたが、私の方こそ彼に『Am I GUSAI?』と聞いてみました。
返事は…

『OF COURSE, YES!』

って…、それって『ホンネとタテマエ』のどっち〜?!

ちなみに『GUSAI』=『stupid wife』と本では訳されています。

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Comments on "Are you GUSAI?"

 

Anonymous ねずみX said ... (May 10, 2006) : 

日系企業で働いていたときは、ドイツ(ヨーロッパ)と日本の文化の狭間に立たされて、とーっても大変でした。現地採用の日本人は私だけだったのですが、ドイツ人にとっては「ドイツ側の人間」、日本人にとっては「日本側の人間」と見られていて…。
日本人を理解できないといっては愚痴をこぼすドイツ人と、ドイツ人に不満を感じながらも対峙を避け、結局私に頼る日本人。勘弁してくれー!問題は自分たちで解決しろー!といつも思ってました。
愚妻についても話に出ましたよ。「謙譲」の精神を理解できないドイツ人は、ある日本人社長の「私の妻はbloede Kuh(ドイツ語で「まぬけ女」の意)」発言を取り上げて、女性に対するリスペクトがない!と怒り心頭でした。「日本ではへりくだることが良しとされているからこのような発言になるだけで、本当に妻を『まぬけ女』だと思っているわけではない。『まぬけ女』を結婚相手に選ぶわけがないではないか」と説明しても、いまいち納得できない模様…。

他人のことは分かりませんが、私は基本的に「郷に居れば郷に従え」を実行しようと心がけています。でも、場所よりも使用する言葉に引きずられることの方が多いですけどね…。

 

Blogger Kaolu said ... (May 10, 2006) : 

「愚妻」ですかぁ〜。ローマ字にされると、え、なんのことっていうこと多いですよね〜。

それにしても、最近でもたてまえとして、自分の妻を愚妻とか言う人いるんですかねぇ。
自分の周り、友達とか(の日本人)には、いないですねぇ。
これは、相手にたいしてへりくだる関係にないからかな・・・。

確かに相手に対してへりくだるという意味で自分の身内の者のことは、あまり良い様に言わない場合がありますね。でもそれが相手に対してのへりくだりだとしても、身内を馬鹿にしたような言いようをするのは、あまり良い習慣ではないような気もします。

ただ、まぁ日本人だから、そういうことを言う(日本)人がいても、本音ではないんだな、と真に受けずにいれるけど、ねずみXさんの例のように真に受けちゃう外国人は、多いのでしょうね。

 

Blogger Minako said ... (May 11, 2006) : 

GUSAI,私も分かりませんでした。
家の旦那も、こちらの人によく日本人は『家の駄目な妻のまずいご飯ですが、どうぞ召し上がってください」などと恐ろしいことをいうが本気で言っているのではないと説明しています。
日本の敬語に相当する言葉がない国ではやはりかなり説明しないと分かり合えないですよね。
~さんという敬称が一切なく誰にでもファーストネームで呼ぶ国ですのでこういうのは本当に微妙で難しいことです。
誰でも自分の子供が最高ですしね。
いやはや、所変われば・・・です。

 

Blogger Cha Cha said ... (May 11, 2006) : 

おー、愚妻でしたか。これは、これは。。。そうですね、日本人は、謙遜とかが美徳とされる文化。

アメリカでは、ウチの家族は一番だというのが、多いですから、つい、私もがんばってみるんだけど、やっぱり、悪いことばかり、目に付いちゃうのよね。

文化も時代によってでしょうから、こういう謙遜とかも、少しづつ変化しつつあるのでしょうか????日本でも。

 

Blogger Bambina said ... (May 11, 2006) : 

ねずみXさんへ

会社社会でもこうした日本の特有文化が壁になっているんですね。
日本文化を変える必要はないと思いますが、やはり外の世界とのやり取りに対する柔軟性を持てる人材が「内でも外でも」活躍して行く時代なんですよね…。
ねずみXさんの説明に1票です!

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Kaoluさんへ

私も「愚妻」と聞いた時は、最近使う人おるんかいな〜?と疑問にも思いましたが、きっと年代で違うんでしょうね。
「何て言う意味か知ってる?」と聞かれときは「グー妻」=「ぐーたらして、家事をしないナマケモノの奥さん」だと思ったんですが、英語でstupid wifeと訳されているのを見て、さすがにこの言葉は外国では通用しないでしょ…と思ってしまいました。

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Minakoさんへ

Minakoさんが旦那さまになさっている説明、ごもっともです。私も日本的言い回しが抜けないときもあるので、「はっ」とすることがあります…。

スウェーデンの文化もいろいろありそうな感じですね…

お国によって特有の文化があるのは当たり前なんですよね、本当は…。ただそれを万人が理解していないから勘違いや衝突があったりするわけで…。
やっぱりこういうときは「何で?」って現地の人や知っている人に聞けるような自分でいたいかな…とも思いました。

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cha cha さんへ

日本の美徳についてもご紹介している本に書かれています。
読んでいて思うのは「私はやっぱり根っからの日本人だ」ということです。(笑)
ある方が、「これからは自分の家族のことを良いように話をします。だって自分も良く言われたいから」って率直な意見をくださいました。
人生を楽しく過ごす方法みたいなことを考えると、日本の文化も変わりつつあるんでしょうね。

 

Blogger Hotaru said ... (May 14, 2006) : 

え〜、おもしろいですね〜。うちの旦那にも読ませてみたい。それって難しい本ですか? なるべく簡単ならオーダーしたいです。でもこれから変に日本語が会話の中に出てくることも考えられますね、でも分かっていってくれてるならおもしろい。愚妻かぁ、アメリカですなお〜に育った旦那にはホンネとタテマエなんて無縁かも、理解できるだろうか?? おもしろそう。。

 

Blogger Bambina said ... (May 14, 2006) : 

hotaruさん
ぜひ、この本を旦那さまへプレゼント差し上げてください。異文化理解のコースをとっている日本の学生さん達が書いた文章を集めたもので、大変的を得ていますし、私が読んでいてもすごく勉強になりました。
普通に日本社会で暮らしていると見えないものも、こうして改めて別の角度から見てみるとそんな社会で暮らしている日本人って凄い…とさえ思ってしまいました。
文章だけではなかなか掴みにくい文化かもしれませんが、旦那さまが興味を持ってhotruさんに質問されれば、会話ももっと弾むかな!?
うちは、時々バトルトークになります(笑)。

 

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