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January 29, 2006

人との出会い。

空はつながっている…そう感じてこの1枚を撮りました。

昨日、そろそろパソコンを閉じようと思った頃に私のメールアドレスに1通のメールが届きました。

差し出し人は存じ上げない方のお名前…。
ただ、私のメールでは書き出し部分がボックスに表示されるので、そのメールが私blogを見てくださっている方からだと分かり、開いてみました。

するとそこには、とても温かい嬉しいメッセージが添えられておりました。

(中略にて引用させていただきます。)

「私は小さい頃から自分からすすんでは本をほとんど読まなかったのですが、Bambinaさんが"The Power of Myth"について書かれているのを見たときに『これは読んでみたい!』と思ってamazonで買って読みました。バスの中でも地下鉄の中でも夢中になって読んでしまうくらいにこの本は私に影響を与えてくれました。なんというか、自分が今までに深く考えたことのない範囲、世界に自然と引き込まれましたし、私を含めた現代人に必要なものが見えてくる気がします。この本を読んでからは途切れることなく何かしら本を読むようになりました…」

このメッセージを届けてくれた方は、日本のある北の街に住む大学生。
この本をblogで紹介したのは随分前だったと思います。
それもきっと、まだまだ書き初めのころではなかったでしょうか…。

彼女からのメッセージに私は胸が熱くなりました…。

私も初めてこの本と出会ったときは大学生でした。そして大きな「衝撃」にかられ、一気に読みました。それからは読まなくても、必ず私と一緒に移動する大切な1冊。
自分の人生の中で何か考えることがあると、開く1冊です。
そんな私の大好きな本について、こんな形で心の共鳴が届くとは思いもしませんでした。

この本は私にとっても「影響」を与えてくれた本。だからこそ彼女からのメッセージが一層私の心に響くのです。

その後、彼女は「フランスの哲学者”アランの幸福論”」や「”国家の品格”」などを読まれるようになったそうです。
『なんて前向きな女性なんだろう…』私は今回、そうした彼女の姿勢に新たなことを学びました。


最後に彼女は私に「素晴らしい本を紹介してくださってありがとう…」と添えてくれていました。
「こちらこそ…」私は彼女に「その思いを伝えてくださって、本当にありがとう。そしてこの感激をありがとう…。」そう伝えたいのです。

そして私も彼女のお気に入りという"幸福論"、"国家の品格"を読むつもりです。
そしたら、また彼女に私の思いを伝えたい…そう思う「人との出会い」でありました。

追:)今回の記事については、ご本人へ承諾を得ております。



記事の参照;
海外らいふ〜スイス編〜 5月のアーカイブ(5月17日分)/La Felice Vita in Switzerland Archive:May(17th May)



The Power of Myth

追記)
現在、私はMyths to Live Byという同じくJoseph Campbellの本を読んでいます。
この本では、私たちの先住民族であるアイヌの伝統についても書かれております。
実はこの本、6年前にプレゼントでいただいたのですが、ようやくこの年になって理解できるようになり、再び開くことになりました…。


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こちらはamazon.comにリンクしています。
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January 28, 2006

ホクホク。

昨日はとうとう、一歩も外に出なかった。寒そうな冬空が私に「今日はおうちでゆっくり…」と言ってくれた。と、勝手に言い訳をする。
本当は大きめの海老を買いに、この辺りで一番大きくて、新鮮な肉、魚が手に入スーパーへ行くつもりだったのだけど、前日にすでに買っておいた中くらいの海老もあるし、「働き者」さんも「小さいのでがまんする」って言ってくれたし、「時間が間に合えばスーパー寄ってくるよ」とのお言葉…、じゃお言葉に甘えて…。

ちょっと待った!この辺りのお店は6時半には閉まるはず。彼の仕事の後じゃ間に合わないでしょ!

と思ったのですが、なんと「まだ開いてるよ〜」と「働き者」さんから午後7時前にTELが。
どうやら改装して営業の意欲が湧いたのでしょうか…。どうも営業時間が延びたようです。
きっと、利用者からの要望が強かったに違いありません。以前はよく知り合いから「仕事をして、どうやって買い物に走れ!っていうのよ!」とか「閉店ギリギリに行ったら、レジの人が“もう終わりよ”と言って、会計すらしてくれなかった!」という涙の話を多々聞いたものです。カントン(州)によっても法律が変わるのでどうか分かりませんが、労働時間の法律が厳しいため、あまり遅くまでやっているお店はそう多くはありません。
ちなみにVeveyのStarbucksは午後7時30分で閉店です。(これより早く閉まるStarbucksをどなたかご存知だったら、教えて〜!)

さて、「働き者」さんはスーパーでお買い物をして帰ってきました。
袋の中身は「牛乳」と「海老」!
海老はもうあるからいいよって言ったんだけどね。

海老の袋を開けると…「ううん…。同じくらいの大きさの海老じゃん。」と思ったけど、きっとこっちの方が大きいと思ったんでしょうね。ありがと。
それにしてもスーツ姿で鮮魚売り場っていうのも、いいわね。

で、実は彼のお買い物はこれだけではありませんでした!彼曰く買い物ではなく「投資なんだ!」と。

彼の投資は
「イタリアで1本135ユーロするイタリアワインをここスイスで119スイスフラン=75ユーロで買った。それもお店の在庫全部…。」
随分前から下調べしていたようでして、彼の計算高さには拍手です。
お店の人はホクホクで「お礼にプレゼントのワインをつけて、テイスティングもどうぞ。」と言ってくれたそうです。そりゃそうだ。

このワインについては近々「いいもの」探しのエッセイ『In Tutto il Mondo』にてご紹介する予定です。

さて、海老やらなんやらとお野菜をつかって、久しぶりの「天ぷら」を作りました。
衣はいつも手作りをするのですが、今回はジュネーブのお店で買った某N製粉社の「てんぷら粉」を使ってみました。いつもはこうした市販の粉は反則…と思っているのですが、カラッと揚がっておいしいので、良しとしましょう。
ところが、昔から多く作ることに慣れておりましたので、二人分の天ぷらにしては余りすぎるほどになりました。

あまった天ぷらは、本日のランチに「天丼」へ変身。
ダシをとる材料は「水」「鰹節」で。あとは「たまり醤油」と「とうきび砂糖」で味付け。
で、天ぷらをいれて煮込むだけ。

フライパンでも出来ちゃうので簡単です。

それから昨日の残りものの「ひじきとあげの煮物」。甘い系の味ですが、母が作ってくれた味に似せようとするから、やっぱり「母の味」って大切なんだな…と思いながら台所に立つのでした。
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January 27, 2006

これを 持って 旅に でよう。

 私には姉妹のように生まれたときから一緒に育った従姉妹がいる。
 ただ、私が県外に出てからは顔を合わせることも少なくなったし、
 今では帰国したとき、彼女の仕事がoffの時しか会うことができない。

 この年始に本当に久しぶりに彼女に会った。
 また一段と大人になっていた。年を聞いて「そんなに年月がたったのか…」とまで思ってしまった。

 そんな彼女、昔からアートの才能があった。手先が器用でいろいろなものを手作りにしたり、
 暇があれば絵を描いたりしていたことを覚えている。

 そんな彼女、ここ数年の間にもいろいろなアート活動をしていて、
 いろいろなコンテストや展覧会に出品されるようになった。
 昨年は彼女のデザインしたポストカードが京都の展覧会で出品され、私の母も
 妹にあたる彼女の母親と京都まで足を運んだ。

 そして今回、帰国した私は彼女の静かなる情熱を目の当たりにしたのである。
 
 彼女が私に差し出してくれた小さな冊子…。
 
 表紙には美しい透き通るような、それでいて熱い思いにさせてくれる写真が…。

 中をめくると、
 真っ赤なハイビスカスの写真と琉球朱色の優しい光に目を奪われた。

 そう、これらは彼女が撮影したもの…。
 
 写真には詩が添えられている。

 彼女の人となり、彼女の後ろ姿を知っているせいだろうか…
 写真と詩に彼女の「光と陰」さえもが映し出されているような
 気がする。

 その後、私は本屋で探した…。でも見つけることが出来なかった。
 
 そんな私の気持ちを察した彼女は
 そっと「地球ノカケラ」を私に差し出してくれた。

 「まだ何冊かあるから、いいよ。」

 そして 今、「いいもの」探しを続ける私にとって
 一番身近で一番輝いている「いいもの」。

 それは彼女の「旅と自然のフォトコンテスト最優秀賞」を受賞した
 
 写真たち。

 これを 持って 旅 に でよう …。
 
 

地球ノカケラ

もっと多くの人に彼女のフォトを見て欲しいと思い、amazon.co.jpで
リンクしています。

 なお、この本文はBambinaのIn Tutto il Mondoの内容を一部変更して掲載しています。
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January 25, 2006

il treno e con una amica







別に私は鉄道マニアではありません。
昨晩、駅で電車を待っている時にカーブにさしかかる線路沿いの壁に光があったって、電車が近づいてくる様子をみていたら、写真を撮りたくなったのです。
私はこの電車に乗って、一駅先のMontreuxまでお出かけです。
「働き者」さんは、会社の同僚と「Pizza Taxi」で夕食中。

本日の私の夕食は仲良しアルゼンティーナのNatと一緒。彼女のお薦めイタリアンを食べに行きました。
スイスでの外食(概してヨーロッパは特に)は決して経済的ではありません。ですから、日頃は自炊なのですが、たまにはgirls dinner、guys dinnerも気分転換に必要です。

私たちの向かったレストランはMontreuxの大通り沿いにあって、小さな石畳の坂を上る小道の入り口にあります。
お店の前には大きなカニ、カキなど新鮮なシーフードが並んでいます。
この日は木曜日とあって(スイスではなぜか木曜日が一番外食する人が多い日なのです。)お店は超満員。だったのですが、顔なじみのNatのおかげで、すぐに席を用意して頂きました。

メニューは、生ハム・ブッファラチーズ・ナスのグリルを包んだサラダと小エビのサフランリゾット。案外ボリュームがあって、これだけでthe end。
周囲のテーブルには大きなカニがわんさかわんさか…ガツガツと食べられておりました。

が、私がチリで食べたカニにはまだまだかないませんですな。(latinibambini.blogspot.comの2005年10月8日記事;linkしてません。)

 La Rouvenaz (Hotel Restaurant)
Rue du Marche1
1820 Montreux

Tel:021 963 36
http://www.montreux.ch/rouvenaz-resto/

彼女は来月パナマへ引っ越す。そしてパナマで美容・エステのビジネスを開業する。
スイスの美容専門の学校で資格をとった彼女は、新天地でも更に花を開かせることになりそうだ。
そんなNatは私と同じ水瓶座。星座が同じなせいか、考えることが非常に似ていて、話をしていても「うんうん、それ分かる。そうそう、そう思う。あ、それ私が今ちょうど考えてたこと…」と盛り上がる。

そして同じように世界をグルグル廻る私たちに、「さようなら」はない。

My great friend, Nat, is moving to Panama next month. She will open her own business there.
Her own a beauty treatment clinic will be opened in Panama. She is a cosmetologist!
I wish you the good luck, Nat!
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Geneve. ジュネーブにて。



今日のジュネーブが寒かったその証拠…。



久しぶりのジュネーブ。
「働き者」さんが2日間「睡眠検査」のためジュネーブの専門機関で寝起きしているため、昼間の時間を一緒に過ごそうとジュネーブへ出掛けたのです。
さて、駅に着くとなにやら人だかりが…。迎えに来てくれた「働き者」さんが「あのね、タダでクロワッサンとコーヒーがもらえるから、行って行って!」と言うので覗き込んでみると…。

なんと“IKEA”のキッチンシリーズのプロモーションイベントではありませんか。
IKEAの組み立てキッチンを本当に持ち込んでおります。
そこで配られていたものは、おいしいクロワッサンとコーヒー。しかも真っ赤なかわいい鍋つかみまでタダで配られております…。
ほら、写真のとおりしっかり頂きましたよ。
でも、きっとこのイベントのおかげで駅構内のパン屋さんとコーヒーショップは売り上げ下がったでしょうね…。
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January 24, 2006

foto blog.

このところ、レマン湖周辺では春のような陽射しがふりそそいでいる。
日向にいれば、コートさえも脱ぎ捨ててしまいたくなる。

押尾コータローのアルバム『Panorama』をくれた、ちとせちゃんへ。
ちとせちゃんがくれた「panorama」いつもレマン湖を眺めながら自宅で聞いています。
彼のギターの音色と音階がここの雰囲気と合うんだよ…。やっぱりレマン湖のほとりで作ったからかな…。
素敵な音楽を紹介してくれてありがとう。

そんな美しい青空の日曜日。
私たちはレマン湖畔を歩き、モントルーまでの散歩を楽しむ。
山頂は雪化粧。
本当のところ、前日の土曜日はこの雪化粧の場所にいたのだ。

その土曜日…。アルゼンチン出身のNatの誕生パーティーに彼女の旦那さまPatに“サプライズゲスト”として招かれた。
Natには私がスイスに戻ってきていることを内緒にしていた。突然現れた私の姿を見て、大喜びしギュっとhugしてくれたNat。そんな彼女と旦那さまは来月、パナマへと引っ越す。


この日、総勢20名となったのだが、この日のパーティーの準備はすべてNatの旦那さまが買い物から全て行って、手作りのチキンミラネーゼまで振る舞ってくれた。
会場となった場所はモントルーからずっとずっと山をのぼった山小屋。
ブラジル、メキシコ、ペルー、アルゼンチンなどのラテン仲間が集合。
彼らは赤ちゃんがいても、寝かしつけて音量一杯で踊り続ける…。
この日、NatはPatの愛情一杯の手作り誕生パーティーに感動して泣いていた。
PatはNatの大好きなもの、大切なものを全部知っているのだ。

そんな仲睦まじい二人を見て、幸せな気分になった夜だった。

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ローザンヌにて。
ローザンヌの空。
ローザンヌは坂の街だ。丘をちょっとのぼると、建物の屋根がすぐそこにある。

ふと外を見ると、我が家のすぐ隣の家のテラスに猫が…。しかもそんな端っこにいなくても…。


金曜の夕暮れ時。
VeveyのPlace du Marcheにはメリーゴーランドがある。
この日はなんだかノスタルジックな気分でシャッターを切った。


ローザンヌへ向かう列車の中で。夫婦で旅をされているのだろうか…。

スイスアルプスの衣装を着た子供達…スイスチーズの広告。Clarensの駅にて。


ひさしぶりに「Hempジュエリー」を作り始めた。が、肝心のHemp糸…気に入る糸が手に入りにくい。

駅で一緒になった女性が飼っている子犬。どうやら飼われ始めたばかりらしい。
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フォト foto








Milano
















Duomo, Milano


























朝6時半。
スイス・モントルーにて、レマン湖と満月。
















その後、7時半近くになり朝日が昇る。
山の姿が少しずつ朝日に照らされる。
















スイス:我が家の窓辺から。

時折、レマン湖の湖面がキラキラ光って見える。
夜は対岸のフランス側の灯りが見える。

☆お知らせ☆
日本での時間をTHE JAPANに綴りました。
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January 18, 2006

バンザイ!チリ!

"Estoy Contigo" (あなたと一緒に)


先ほどもちょっと触れたが、チリの大統領選挙で初めての女性大統領が誕生した。
上のセンテンスはその彼女が使っていた選挙のキャッチフレーズだ。
昨年、チリで暮らしていた時はよくこの選挙の話題で盛り上がった。
軍事政権下だった頃はそんな政治の話をしようものなら、次の日までには行方不明になってしまっていただろう。

選挙が近づくにつれ、街中には立候補者のポスターなどが張りめぐらされ、幹線道路には大きなPR看板が山の斜面にも建てられていた。
今回見事に勝利した女性「ミッチェル・バチェレ氏」は前国防相で医師である。シングルマザーで子供を育てている女性だ。
一方、敗北したビニェラ氏はチリのTV局をいくつも所有するチリの億万長者(実業家というべきか)である。
チリのある学生がこう話していた…「ビニェラは金で貧しい人たちを釣って、票稼ぎをしている。教育をきちんと受けていない人々を操って、票稼ぎをすることは彼にとっては容易いことなのだ。」
そう話した彼女はもちろん今回当選したバチェレ氏を応援していた。

私も実はバチェレ氏の当選を願っていた1人。チリにいる時、頻繁に彼女の顔をポスターで見ていたからますます親近感も湧いたものだ。
だからというか…この結果を聞いておもわず飛び上がって喜んだ…
(正直、日本の選挙ではこんなに盛り上がれない自分がちょっと悲しい…。)
チリの女性は実によく働くし、働く女性が多く目についた。男女間の雇用均等などの改善を求める人が多いことも確かである。
一方、経済成長(2004年度6.1%)の裏には貧困の格差拡大の問題がひそんでおり、この問題を解決すべく動いてくれる社会党への期待が大きいこをが選挙の結果からも読める。

さて、チリの選挙システムなのだが、これが案外面倒だ。
立候補者側は規定された有権者から支援サインを集めなくてはいけないのだが、実はこのサインを全て公証役場で認証してもらわなくてはならない。一人当たりの金額は決して安くないのだから×40万人分などとなれば「資金」がないと立候補すらできない。
(先住民族マポチェの血を引く人物も立候補に力をいれたが、この公証役場での認証をうけるための資金がなく、断念せざるをえなかった。)

有権者側はというと、一定年齢になればみんなに選挙権が与えられるのだが、選挙で投票するためには役所で
「私は選挙の際、これから"一生"投票します。」
という誓約をしないといけないのだ。
そのため、最近はその誓約をしない人が増えている。宣誓をすると1回も投票を放棄できなくなるのだそうだ。
ある友人の家族では7人の有権者家族のうち、投票誓約をして本当に投票に行ける人はお父さんのただ1人だそうな。
みんな選挙には興味があるのに、一生きちんと投票に行かなくてはいけない義務感にかられるのがいやだ…という若い世代が増えてきていることは確かである。

そんな背景のあるチリの選挙であるが、今回の女性大統領誕生がチリのますますの発展につながって欲しいと願うばかりである。

最後に、今回勝利したバチェレ氏が述べた印象深い言葉。
「有志のみなさん、いったい誰が10年、20年前に女性が大統領に選ばれるなんて考えたでしょうか!」
ピノチェト軍事政権下で苦い経験のあるチリ。その国に女性が指導者の頂点に立った歴史的瞬間を象徴する一言であった。

日本も「国民のみなさん、今から○○年前に女性の天皇が誕生するなんて、誰が考えたでしょうか!」なんていう女性天皇からの言葉が聞けるようになるのだろうか。

女性首相の誕生が先か、女性天皇の誕生が先か…チリを見てまた日本の明日を考えるのである。
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考える。


恥ずかしながら、初めてミラノの路面電車に乗った。
メトロと共通チケットで75分間有効なのものだったので、新しく買わずに乗れる。
イタリア通の方はよくご存知でしょうが、イタリア(少なくとも北イタリア)のバスや路面電車には券売機や運賃箱というのは存在しない。
事前にバス停近くのキオスクでチケットを買って乗車しないと、おりた所で「チケットチェック」に遭遇すると痛い目にあう。
ミラノの中心部を走る路面電車、外観はオレンジ色でいかにも「古さ」を感じるのだが、中に入るとなんとも「レトロ」の香りが漂うおしゃれな感じだ。
実は、大学時代を過ごした熊本市にも「レトロ路面電車」が走っているのだが、それを思い出した。ただ、熊本のレトロ路面電車は復元されたものだから、やっぱり新しい感じがする。
それと比べるとミラノの路面電車は「歴史そのもの」を映し出す存在なのだ。
ふと見上げた車内の天井。ランプがまたいい味を醸し出してくれている。車内は床や窓のサッシなどほとんどが木製で、車掌さんがギアを入れるたびに大きく揺れる。そして「ガシャ ガシャ」というギアの音とともに、車体のきしむ音ががまたいい。
運転席をのぞく。するとそこはまるでタイムスリップしたかのような装置がいっぱいだった。製作元はGE。


最近ではミラノの路面電車の一部の区間でも最新型の低床路面電車が走るようになった。
数百年もの歴史を持つ建物の間をくぐりぬける、新しい電車…。「古と新」の融合がイタリアの将来を担っているように思えた。

ー「働き者」さんの提唱ー
彼が一言つぶやいた。
"Italia...vacance & fashion"
近い将来、イタリアは「バカンスとファッション」がキャッチフレーズの国になる…という意味である。
(「マレーシア truly asia」「ミステリアス インド」「太陽の国 クロアチア」などいろいろな観光フレーズがCNNやBBCで流れるようになったことを受けて)

その背景には、物作りが盛んだったイタリアも昨今の中国労働市場の拡大で国内生産が減退し繊維、工業などの分野は目に見えて衰退している。
そのため、これからイタリアが生存していくためには「バカンスの国」「ファッションモードの国」として有効に資本投資を活発化しなくてはいけないという気持ちがそう言わせたのだ。
イタリアには世界中の人々を惹き付ける魅力がある。おいしいワインに食べ物。歴史的遺産。ファッションモードの発信基地。そしてあたたかい人々。
経済を盛り上げる要素は大いにある国。これをどう活かすかはそこで暮らす人々の意欲次第である。
イタリアの政治家は頼りになりそうもないので(どこの国もかな…*1)、あとに期待するのはインフレと戦う勇士達なのだ。

*1:
最近、女性大統領の誕生が増えた。チリも数日前の大統領選挙で初の女性大統領が当選した。
ボリビアでは先住民族の血を引く人物が大統領になり、これまで某A国においしい汁を吸われていた石油産業の国有化を目指している。
これは明らかに人々が政治にたいして「変革」を期待している証拠である。
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