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March 25, 2007

誘拐か拘束か

(読売新聞 - 03月24日 20:21)

 【テヘラン=工藤武人】英海軍水兵15人が23日、イラン・イラク国境のシャトル・アラブ川でイラン当局に拘束された事件で、イラン外務省のホセイニ報道官は24日、英海軍がイランの水域内に「違法侵入した」と指摘、「疑わしい行為で国際法規に違反する」と述べ、激しく非難した。国営通信が伝えた。

 また、水兵15人がテヘランに移送されたとの情報もあり、イラン側は、水兵の取り調べを本格化させるものとみられる。

 ただ、両国の言い分は大きく食い違っており、水兵の解放までに時間がかかる可能性がある。英国防省は、英海軍のボート2隻がイラク領内で、イラン革命防衛隊の艦船に包囲されたとしているのに対し、イラン外務省は23日、国営テレビを通じ、水兵が、イラン領の水域内に違法侵入していたため、国境警備隊が拘束したと主張。英国の駐テヘラン代理大使を外務省に呼び抗議している。

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今いる英国は23日早朝から「米軍水兵15人、イランで誘拐」と騒いでニュースで取り上げられていた。


英国のゴシップ紙「SUN」は、個人的に好きではないので見ないのだが、オフィスで皆が持ち込んでランチタイムに見るので、暇つぶしにこのニュースに関連した記事を読んでみた。

やっぱり「誘拐=kidnapped」と大きく書かれている。

どちらの言い分が正当かは誰も分からないだろうと思うが、イラクとイラン国境付近というのは非常に敏感な地域であり、しかもイラク攻撃後に関してはその緊張感も高いままだ。
そして何より現在のイランの国際世界における位置、そして西側の一部の国々における対イランに対する姿勢を考慮すると今回のような騒ぎはテヘランをはじめとするイラン国内で穏やかに暮らしている人々にとっては非常に迷惑であるし、不安材料ではないだろうか。

さて、ここで言いたいことが。実は英国は西側諸国でも数少ない「メディア in イラン」の国の1つである。イスラム革命後、西欧諸国との関係を断っていると言われるイランではあるが、ある一定の西側とは長年安定した関係を続けている。最近では特にロシアや中国がイラン社会における関係を深めているからちょいと裏が見える。

でもそんなこと、西側の一般市民は誰も知らない。イランと何らかの関係がない限り、悲しい事にイラクとイランの違いさえ知らないのだ。

先日、英国でもことあるごとに衝撃の番組を見せてくれるチャンネルで、「Once Upon a Time in Iran」というドキュメンタリー番組が放映された。
これはイランの人々がイラクにあるイスラム教シーア派の聖地とされる場所へ殉教に出る様子を、様々な文化背景や個人の生活背景等を組込みなが、イラン社会にある精神世界を描いたものだ。

しかし、このドキュメンタリーの背景に大きくあるものは「それぞれの国における”プロパガンダ”(国の施策)は、それぞれの国の文化や社会によって異なり、それぞれの国にはそれぞれの”プロパガンダ”があるのだ」という点である。

アメリカとイスラエルによるイラン攻撃の動きが見え隠れする中、こうした番組をChannel4が見せてくれるというのは非常に重みがある。

このドキュメンタリー番組をインターネット配信でお見せできないのが残念だが、今回の「誘拐」か「拘束」か分からないこの事件、どうも西側英国のプロパガンダとイランのプロパガンダが交差している証拠ではないだろうか。

Once Upon A Time In Iran forum
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March 20, 2007

無言のコミュニケーション

英国Yorkに越して来て、早半年。
ここ3年近く、1各国に3ヶ月以上滞在することがなかった私にとって、この「半年」というのは大きな変化。
そして念願の(だったかどうかは疑問…笑)「仕事復帰」も叶っての半年。

これまでの間多くの人達との出会い、別れ、そしてまた新たな出会い…というパターンを繰り返して来たけれど、その土台が今の地での生活を満喫する術を与えてくれたように思う。

初めて足を運ぶ国ではとにかく不安がつきもの。語学学校へ行くことさえも初日は不安と期待が入りまじる。
しかしどんな時でも「自分らしさ」を持つことで、初対面の人とでも少なからず無言のコミュニケーションをとることができると思う。

無言のコミュニケーション…それは「笑顔」。

声を上げて笑うのではなく、口の口角を上げ、相手の目に向かって自分の「こんにちは」だとか「ありがとう」だとかいうポジティブな気持ちを送れば良いのだ。

今、私の仕事は英国の銀行の中でも最も顧客と接する割合の高いポジションにいる。
オフィスには1日3000人のお客様が出入りし、私はその最前線でお客様の対応をする。
そこで私の言う「無言のコミュニケーション」が大きな役割を果たしてくれるのだ。

昨年、仕事の最終面接で「自分のコミュニケーション能力」について聞かれた。

「短期間で様々な文化や背景を持つ国々を廻り、様々な人達と関わったことで、色々な場面でも状況を読み取り、その場に合わせた柔軟なコミュニケーション対応ができる。相手の状況に合わせることで、初対面の場合は緊張感をほぐすこともできる。」と応えたことを思い出す。

今まさに、自分の応えた言葉その通りに自分の職務を随行していると感じる。
3000人の顧客の半数は英国人以外の人々。様々な言語、文化、肌の色、習慣…人口13万人くらいしかいない街の(はず…)銀行はちょっとした「縮小地球」だ。

しかし、多くの外国出身のお客様にとって、銀行はちょっぴり不安な場所。
そういう不安を少しでも取り除いてあげるのが、私達側の役目。そう…「笑顔」で。

言葉を交わす前でもコミュニケーションは始まっている。

無言のコミュニケーション「笑顔」は、無限の可能性を与えてくれるのだ。
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