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ワインがお好きな方へ/for Wine lovers In Tutto il Mondo〜世界中で〜の2月28日分にワイン案内記事を掲載しました。 Top designer fashion at YOOX |
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Spring-Summer-Autum-Winter...We have reasons why we have seasons...
We are seeking reasons why we are here...
春夏秋冬…四季があるには理由-reasons-がある。
人は理由-reason-を探している…どうしてここにいるのかを…。
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本日は、念願叶ってようやく足を運ぶことのできたイタリアはミラノ郊外のSesto San Giovanni(セスト・サン・ジョバンニ)にある日本食レストラン「心(KOKORO)」さんのご紹介です。 実は、海外らいふ〜イタリア編〜 31th July 2005〜にも名前は登場していただいていました。 私が初めてイタリアを訪れた数年前に、お店の前を通って以来ずっ〜と行ってみたかったのですが、イタリアに来る時はバタバタしていてなかなかお食事の機会に恵まれなかったのです。 名前が「心」と名付けるセンスのある方なら、きっと「良いレストラン」に間違えない!と確信しておりました。 そして、ようやく義理姉と兄を連れて行って参りました。 私のつたないイタリア語で予約を入れた時に丁寧に応対してくださったご主人様と東京出身の素敵な奥様が、大忙しで切り盛りされているレストランです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() お皿の1つ1つも「和」で美しく統一され、周囲のお客様はイタリア人でも、なぜか故郷の料理屋さんにいるかのような気持ちでした。 ![]() ![]() この日、雨にも関わらずお店は超満員。お二人でホールを切り盛りされていて、本当にお忙しそうでした。 次から次に入ってこられるお客様も常連さんのようで、仲良くご挨拶をされている姿がまた素敵でした。 ちょうど隣の席には、この日、日本食を食べるのが初めて…という中年のカップルがいらっしゃいました。「何を食べたらいいのか分からない…」というお客様にも丁寧に説明をされ、お客様の好みに沿うように「心」のご主人様が対応されていました。 奥様も大忙しの中、度々手を留めて声を掛けてくださり、なんとも心配りのありがたいレストランでございます。 実に3年越しの想いが叶って行けた甲斐がありました! この日はお店を出る直前に嬉しい発見も…。実は奥様と私の名前が同じだったんです。 この日はあまりに浮かれてお店を後にしたので、外観の写真を撮り忘れました…。 カーナビをお持ちの方は見つけやすいと思いますが、車以外ですとメトロのSesto Rondo(1番線)から頑張って歩いて頂くか、1番線の終点Sesto FSからタクシーをお使いいただいた方が無難だと思います。 お店の入り口には大きく「心」と書いてありますので、すぐ分かると思います。 夜になりますと、ライトで窓際を美しくライトアップされていて素敵ですよ。 ぜひ、ミラノ周辺へお出での際は「心/KOKORO」さんへ足を運んでみてはいかがでしょう。 ランチメニューもありますよ。 RISTORANTE GIAPPONESE/和食レストラン "KOKORO" 『心』 Via Picardi, 234 20099 Sesto San Giovanni (MI) (Media Worldの近くです。)念のためmappy.itの地図にリンクしています。 Via Picardi, 234周辺地図 tel:+39 (0)2 2247 0793 Chiuso: Lunedi (定休日:月曜) *Need a ride? Taxi information/ミラノ周辺でのタクシーについてのLink www.milanostyle.com ![]() |
Cafe/Bar information is on this site..../トリノのカフェ&バーの情報をUpしました。 Link: In Tutto il Mondo〜世界中で〜 |
(この記事はBambinaのIn Tutto il Mondoの2月13日号から抜粋です。) 今日の「いいもの」はスイスはフランス語圏の街「Vevey」からお伝えします。 Vevey(発音は"ヴヴェ"という感じです。)の街は人口約17000人と言われています。正直、夜間と昼間の人口変動が大きな街です。 というのも、この街には「Nestle」の世界本社およびスイス本社がある ため、周辺の街から仕事にやって来る人が大勢います。面白いのは、朝の8時頃のVeveyは生徒やビジネスマンで賑わっているのですが、8時半以降はかなり静かになります。お昼頃になれば、ランチタイムに急ぐ人たちで賑わいをみせます。その後は午後17時頃から帰宅する人たちで賑わい始めて、スーパー等が閉まる18時半頃から、またこの街は静まり返ります。 コンビニ24時間営業の日本では考えられないでしょ…? Nestleはグローバル企業なだけあって、会社の中で働く人種は様々です。オフィスは何カ所かに分散されていますが、一番目立つのはレマン湖畔に立つオフィスです。 ここで働く関係者は実に2000人と言われています。そう考えるとこの企業の街への経済貢献度は非常に高いと思われます。 さて、そんなVeveyの街には私の大好きな「クッキーショップ」があります。週末はこの記事の取材のために…という理由でCatherineさんのお店へおじゃましました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 記事では彼女のことを「クッキーのマジシャン」と命名しています。 そのCatherineさん、このクッキーショップを始める前はなんとジュネーブの銀行で20年もお仕事をされていたのだそうです。 「それまで一生懸命に仕事をやってきたけれど、女性が男性社会(特に銀行はそうなんです。)で同等に生きて行くには相当なエネルギーが必要で、そうやって仕事をしながら生きて行くことに疲れてしまったの…。」 と過去のお話をしてくださいました。そんな時に思い立ったのがいつも家庭で作っていた「クッキー」。いろいろな好条件に恵まれてお店をopenすることが出来たのだそうです。 その彼女がCathy's Biscuitsのトレードカラーについてこんな話をしてくれました。 「ティファニーってブルー・ホワイト・ブラックの組み合わせでしょ。この色のコンビネーションで作られた袋や箱は誰が見てもティファニーだって分かるじゃない。私には運良くこの明るいピンクがあるの。これを見たらCathy's Biscuits だって分かると思うのよ。」 確かにそうなんです。すでにこのお店を何度か訪れている私にとって、この「PINK」はCathy's Biscuitsなのです。 ![]() Catherineさんの手作りクッキーを片手に、レマン湖畔をお散歩…そんな素敵な時間を過ごしてみませんか? The best BISCUITS shop in Vevey, Switzerland. Come and try Catherine's delicious cookies! Take some and go for a walk along with LAKE LEMAN. I gurantee you that her biscuits will make you smile! Cathy's Biscuits Rue de l'hôtel de ville 7 1800 Vevey TEL:+41(0)21 921 26 62 地図:mappy.chより Rue de l'hotel de ville 7. 1800 Vevey Switzerland |
I am quite surprised by the fact that there is a Michelin 2 stars rated restaurnat in Vevey. You will be also surprised if you see how small this village is... Even in Milan, Italy, there are only a few stars rated restaurant.(well, it's French v.s. Italina...) Anyway, if you come here, should get a benefit being in this town. Restaurant " Denis Martin " will, for sure, satisfy gourmets. Veveyの街が小さい…ということは以前に何度かお話をしましたが、そんな街に『ミシュラン』(レッドガイドブック/ミシュランガイド)の2つ星を抱えるレストランがあります。 そのレストランとは『Denis Martin』。地元ではもちろん超有名店。 レマン湖の見える庭を持つVevey歴史博物館の1階に位置しており、夏場には湖を眺めながらおいしい料理をいただけます。 お値段はコースでお1人様250スイスフラン(お食事だけですよ…)約22000円くらいかな…。 と、ここまでですと、一般庶民エンゲル係数の我が家では「無理」な話なのですが、グルメな「働き者」さんがこのレストランのmailing-listに入っていたようで、"Le petit Salon Gourmand"という別のコンセプトの情報を仕入れてきました。 このLe petit Salon Gourmandとは、Denis Martinと同じ場所、同じキッチンで作られる『アジア&地中海料理』のフュージョン(融合)料理を出してくれる小さな別部屋のことです。 というわけで、週末にちょっと早いバレンタインDinnerに行ってきました。 ![]() Quoted from ; Les Grande Tables du Monde, Tradition and Qualié 2005, Page 150 ![]() 前菜2品、メインディッシュ1品、デザート盛り合わせのコースをいただきました。 ん〜、最初から2つ星の理由を見ました…。出されるパンにつけるバターが「白」くて「クリーミー」そして口の中でとろける濃い味。 レストランの人は「バターを練って練って作った。」とおっしゃるのですが、きっと何か秘密があるはずです。 3つのレンゲの上に載っているのは「生のマグロ」=「刺身」ですね。なんと、驚いたことに、クリームチーズ、ミントなどの組み合わせ。でもこれが絶妙に合っていておいしい。 左側のレンゲに載っているマグロはわさびソースがかかっています。 もう1つの前菜は「海老」なのですが、これが本当に驚くほど「perfect」な温度で出されるのです。熱すぎず、冷たすぎず…海老は「プリプリ」。ソースはginger(しょうが)ベースだと思うのですが、どこか昔に食べたことのある日本料理の味もするし…。でもそれが正確に「何か」が思い出せず…。 またまた驚いた組み合わせ…なんと海老の下には「ビーナッツバター」が! なのに、ソースとこのピーナッツバターが合うんですよ。 とは言え、このような繊細な味の前菜を日本でいただくことも、そう簡単ではないと思います。 ![]() ![]() おいしい香りになるように、ちょうど良い焼き具合。 ミディアムでもなく、ウェルダンでもなく、一番おいしい具合にソテーされています。 お皿の左半分に緑色のソースが敷いてあるのですが、これはおそらくパセリで作ったものではないかと思います。(素人判断なので、ご容赦を。) 付け合わせもメインを消してしまわない味付けと量で、大満足でした。 肝心のデザートなのですが、あまりに食べることに夢中になり過ぎて写真を撮り忘れました。 3種盛り合わせなのですが、ピニャコラーダのシャーベットもあり、小さなチョコケーキは濃厚なカカオの味が口一杯に広がって、「あ〜幸せ。」と言いたくなること間違えなしです。 では、restaurant informationです。 Denis Martin Rue du Château 2 1800 Vevey Switzerland Tel:+41 (0) 21 921 121 0 www.denismartin.ch Close on Sunday & Monday ちなみに、本日の2月14日のDenis Martinはすでに予約満席でございます。 |
見ましたか?見ましたか?トリノオリンピック開会式! 正直、度肝抜かれました。 イタリア国旗掲揚の時の国歌斉唱をしたのは、ななな・なんと少女ではないですか! 最初の「italia italia....」の部分を歌いながら現れた幼い少女の澄んだ歌声と、堂々とした姿に涙が出そうになりました。スタジアムのど真ん中で見事な歌声を披露してくれたbambina(イタリア語でお子ちゃまの意味)に拍手! それから、ヨーコ・オノ&ジョン・レノンの平和のメッセージ。ヨーコ・オノ、彼女は真っ白な服上下にサングラス姿でしたが、現れた瞬間すぐに「あっ、ヨーコだ!」とすぐに分かるあたり、彼女の存在は大きい…と思ってしまいました。 その後の「Imagine」…オリンピックの場でも平和を声高々に訴えなければならない今の世界情勢が、少しでも良くなってくれることを願います。 バロック時代のイタリアの衣装も素晴らしかった!まるで映画やオペラを見ているかのよう…。 で、驚いた!フェラーリまでスタジアムに持って来て深い音のエンジンを全開にしてくれるなんて、イタリアらしいね。 そしてそして待ちに待ったパパロッティ様の歌声!本当に本当に最高でした! "Turandot"から"Nessun dorma"を披露してくれたパパロッティ様、テレビで歌声を聞いていても全身に鳥肌が立つんだから、実際にその場で彼の歌声を聴いたら倒れてしまうでしょう…。 スタジアムに並ぶ来賓の中にはアルマーニ氏の姿も…。 チャンピ大統領(ちなみに失礼かとおもうが、あまりにかわいい大統領なのでいつも”チャンピちゃん”と呼んでいます。)も寒い中をずっと手を振り、ライトを振り選手の入場を見守っていました。ン〜まゆげの感じが今日も素敵。 とにかくイタリア芸術の集大成だったかな…と思うのですが、皆さんの感想は? |
![]() なんて浮かれていたのは、『片思い』なんていう言葉を使っていた時代のこと…と、父と弟の持って帰ってくるチョコをお裾分けしてもらえた頃かな。 今は2月14日と言われても「ピンっ」と来やしない…。 我が家の「働き者」さんはロマンチックな人なのだと思うけど、こうした商業的要素の強いイベントはあまりお好きではないようで、この今年で3回目のバレンタインも、特に何もなさそうだ。 あれ、ちょっと待てよ!なんで私は彼に「期待」をしているのだ!?日本じゃ「バレンタイン=女性から男性へ贈り物or愛の告白」なんじゃないか!! もうご存知の人が多いと思うので、あまり詳しく書きませんが…外国のバレンタインは「男性が女性へ(逆も有り)愛の告白、愛情表現としてお花を贈る、ディナーに誘うなど」のが慣例。なので、スーパーなどに行っても「チョコレートだらけ…」なんていうことはありません。 バレンタインデーの由来や流れについてお知りになりたい方へwikipediaのリンクを張っておきますので、ご参考になってください。 バレンタインデー-Wikipedia さて、そんなバレンタインに無関心な我が家に1通の封筒が届きました。 送り主は大変お世話になっているVeveyにあるHotel Trois Couronnesさんです。 またパーティーのお誘いかな…と思いながら開けてみると… 真っ赤な表紙に白で描かれたバラの花を表紙にした…「バレンタイン企画」のお便りでした。 どんな内容か…まず… 1.VIP専用ダブルベッドルームのご用意 2.ご到着の際、ウェルカムシャンパンをご用意 3.レストランあるいはお部屋での朝食サービス 4.バラの花束のご用意 5.専用スパでの1時間トリートメント/マッサージ 6.専用スパ(サウナ、プール、ハマム、ジャグジー)とジムのフリーパス という宿泊プラン。 と、 お二人用ディナー 1.シャンパン 2.Mise en Bouche(フォアグラだとか、キャビアだとか豪華な盛り合わせ) 3.前菜 4.メインディッシュ 5.チーズの盛り合わせ 6.デザート 7.チョコレート、甘いもの盛り合わせ と書いてあります。(メニューの内容は省略しました。) 気になるのは「お値段」。 まず、宿泊プランは360スイスフラン/お1人様…ということは二人で…720スイスフラン。日本円で…6万7千円くらい!?!? お食事プランは…125〜175スイスフラン/お1人様…日本円で12000〜17000円。じゃ、二人分で24000円〜34000円!!! ってことは、泊まって食事までしたら二人で『10万円』ですよ…。1泊で…ですか…。 とは言え、バレンタインデーに豪華にそしてロマンティックに愛の誓いをしたい方でしたら、このプランよろしんではございませんか? お天気がよろしければ、レマン湖の眺めは最高ですし…。レストランのお料理はとてもおいしいので(本当にお薦めです。)きっと満足なさることでしょう。 一方、我が家はもちろん「ひゃぁ〜バレンタインにこんな金額!?もったいない!結構でございます」と、この「ご案内」をとっとと閉じました。が、でもやっぱり気になるので影をひそめて、棚の角に飾っています。 私も「働き者」さんも1月生まれ…。12月のクリスマスプレゼント+1月の誕生日が重なれば、我が家では2月のバレンタインまでプレゼントなんて考えてはいられないのです。 ☆スイスのレマン湖畔でロマンティックなバレンタインデーをお過ごしになりたい方へ☆ Hotel des Trois Couronnes, Restaurant Louis XV Rue d'Italie 49 CH 1800 Vevey Tel:+41 (0)21 923 32 00 www.hoteltroiscouronnes.ch |
![]() チューリッヒ、ジュネーブ、バーゼルなどのスイス主要都市を起点にミラノ、フィレンツェなどのイタリア主要都市を結んでいる。 我が家の定番はモントルーからミラノまで。 約3時間ちょっとの列車の旅…のはずなのだけど、スイス内で時間通りに運行されていても、なぜかいつもイタリア側で遅れる。 この週末は1時間遅れた。しかも。車内アナウンスは「10分くらいの遅れです。」と流れたのに、着いたら1時間遅れていた。 ![]() 実はスイスでローカル列車を待つ時、必ず遅れる列車がある。 なぜか…それは、スイスのローカル列車が走る前をイタリアから来るCisalpinoが走っているから。 そう、イタリア側の遅れでスイス側もダイヤ調整をしないといけないのだ。 国境を越えて迷惑をかけているのは、ちょっとどうだか…と思うが、これは島国列車しか知らない世間知らずの私だけの意見だろう。 ![]() (写真の看板はイタリア・フランス・ドイツ語で表記) ここで、パスポートチェックを車内で受けるはずなのだけど、時と場合によって…で、たまにチェックがない。 前に一度、南米系の女の子二人がスイスの滞在許可しかもっていないまま列車でイタリアへ入国しようとしていた。 ちょうど国民投票でシュンゲン協定が批准されることになった時だったため、(その時はまだ実施されていなかったのだが)その投票結果を言い訳にしてイタリアへ行こうとしていた。が、この日はイタリアの入国審査官が車内を廻って来た。そして彼女らのパスポートをチェックして…「ビザがないから君たちはイタリアへ入国できない。次の駅で降りてスイスへ戻って。」と…。 彼女達はもちろん「シュンゲン協定があるじゃない」というけれど、入国審査官は「それは選挙で通っただけで、実施はまだ先!」と説明。「でもスイスの滞在許可証あるよ。」と反論するが、もちろんそれは適用されない。 というわけで、彼女達は渋々列車を降りて行った。 列車でもやっぱり入国拒否があるんだ…これが空港だったらかなりショックだ。 ![]() それは最近アジア系の偽パスポートが出回っているためで、日本人のパスポートもダブルチェックされる。 実際に偽パスポートを持っていた(と思われる)人物を空港で見たこともあるので、理解できる事実。 私はどちらかというと列車の旅の方が好きだ。景色を見れるし、なんと言っても列車の揺れ心地が好きなのだ。揺られながら本を読んでいると、自然と眠たくなる…。 貴重品だけはしっかり腕の中に入れて、ウトウト…するのが旅の幸せ。 詳しい情報はこちらのリンクから。 Cisalpinoサイト: http://www.cisalpino.com/index.html スイス鉄道サイト:(スイス旅行チケット案内) http://mct.sbb.ch/mct/en/reiselust/int-gaeste/sts.htm |
(あえて国名はあげません。全て英語読み頭文字にしています。) 先週、株価を急落させた出来事はIT株を持っている人にとっては痛手だったのだろうか。 Googleが巨大市場の某C国へ進出したが、C政府による「情報統制」の意向(というか命令というか…)を受けて、Googleがサーチエンジンで検索できる情報をC国内において検閲して掲載することが報じられた。 ニュースを見ている方はすでにご存知であろうが、google.cnで「民主」「人権」「T安門事件」「Tベット」といった言葉を入力しても情報は限られたことしかでてこないか、全く表示されないらしい。 ここで気をつけて欲しいのだが、「らしい…」ということでしか言えないことだ。 それは、C国以外からgoogle.cnをアドレスバーに入力しても、googleのサーチエンジンからクリックしても自分のいる国(J国であればgoogle.co.jp, I国だったらgoogle.itなど)、インターネットをコネクトしている国のサーチにしか飛ばないため、この実験ができないのである。 昨年、A国の学者が全世界のボランティアを使ってC国の情報統制・検閲について実験とリサーチを行った。同時に同じ「検索ワード」を各国で打って、検索される情報内容をチェックするというものだ。 すると、この実験で明らかなC国の情報検閲と統制の姿が現れた。 この時すでにyahooやマイクロソフト社がC国へ進出していて、やはりこうした企業も検閲政策に従っていたのだ。 私はよくこの点について話をするのだが実にgoogleの今回の出来事が表沙汰になるまでC国の情報統制について知らない人が多かった。 ではなぜyahooやマイクロソフトの時ではなくGoogleの時になって、A国議会でもこの話題が上る出来事になったのだろうか。 (ある議員は“言論の自由を掲げる我が国で、言論の統制を自ら行う企業、しかも我が国を代表する企業が数社あることに関して遺憾である”と) Google創設当時、人々は「IT産業の新鋭だ、今までのIT企業とは違うことをしてくれるだろう」と期待され、急成長してきたGoogle。 89ドルで株式市場に登場し、約1年半で470ドルまで上がった株価は、先週370ドルまで落ちた。この要因が100%この出来事に起因するかどうかは専門家ではないので言及は避けるが、Googleを当初から支えてきた人たちの間では「なぜ…、やはり儲けが優先なのか…、K主義にひざまづいたか…」という声さえ聞こえる。 教科書問題で騒いでいた昨年、私はJ国の文部省サイトを訪れた。 すると驚いたことにC語、K語で教科書の内容を紹介しているサイトを発見したのだ。 だが、今回の情報統制の事実が浮き彫りになると、果たしてこの文部省の翻訳サイトが当地の人の目に触れるのかどうかは疑問だ。 個人のメールまでは検閲できない…と言っているが、膨大な情報を意図的に消し去ることが容易にできる国ならば個人メールの検閲も大きな問題ではないだろう。 メールシステムを提供する側もC国政府の政策に従っているから、インターネット社会に顔を出しているのであろうし。 ここで言いたいのは、今回の出来事を更に「大きな波紋」として欲しいということだ。 私たちは欲しい情報を簡単に手に入れられる世界にいるが、果たしてこれが全てなのか、果たしてこれが丸呑みしていい情報なのか…。 「考えること」はここから始まると思う。 最後に、今回の波紋がGoogle社の計算された「挑戦」であって欲しい…と密かに願うのである。 追:この記事も検閲されて削除されるのであろうか…。 |