たかが名刺、されど名刺
引っ越しをする度に、目を伏せて来た各国のレストラン、カフェ、ショップなどのビジネスカード… 昨日のお買い物で購入したスクラップブック(無印の再生紙クラフトダブリング記録帳)に、 ようやく山のようにたまったそれらのカードを整理、貼付けしました。 と言っても、今回整理したのはほんの一部で、倉庫にはまだまだたくさん眠っています。 ビジネスカードと言えば多くの場合「個人と企業」をあらわす「名刺」を指しますが、私が集めている のはあらゆる種類の「お店」のカードを指します。 「名刺」もいただけばきちんとファイリングしていますが、仕事をしていない私にとって 「企業」をとおして「その人」を指し示す名刺はあまり使う機会はありませんし、私自身も「名刺」は 持っていませんので「名刺交換」なんていうものはここ数年、縁遠くなっています。 それに「名刺」をくださった方が、『もう名刺の先の会社にいない』なんてことも多々ありますから、 ビジネスの上での「名刺」とはその場つなぎ…のような気もします。 ですが「名刺」の強さとは大きいもので、これまで「名刺」を見て相手の対応や態度が変わった… なんていうことも多々経験したものです。 さて、整理しなおした「ビジネスカード」。 どのお店もいろいろなデザイン、スタイルで工夫がたくさん凝らしてあります。 カラフルで目を惹くもの、お店の所在地だけでなくスパイスの名前やその効用を書いた ビジネスカード、地図を印したもの、シンプルにまとめたもの、地元の人達の感想が書かれたもの…など、 お店の創意工夫がビジネスカードに凝縮されているように感じます。 そうそう、そんなカードの整理中に気づいたのですが…先日ご紹介したタイ料理レストラン 『mango tree』は東京にもお店を構えていることを発見しました。 場所は丸の内ビルディングの35階です。 お店の看板にはbangkok-londonしか書いていなかったのですが、ビジネスカードには きちんと"tokyo"のお店も書かれてありました! あと時折、ビジネスカードにのっているWEBサイトを訪れてみるのですが、サイトが存在しない場合が あったりするとこれはちょっとガッカリしますね…。 そんなビジネスカードなのですが、私の手元にはハロッズのワイン売り場の「名刺」がたくさんあります。 というのも、「名刺」の裏には担当者の方のお薦めワインが書かれているからです。 (というか、私が書いて!ってお願いするからなんですが…) 担当の方とお話をする度に頂いてくる「お薦めワイン名刺」これは私にとって貴重な 「テイスティングしたいリスト」でもあります。 一方、個人の「名刺」と言えば… 4月から新入社員になった方々は「名刺交換」の仕方をお勉強なさったことでしょう…。 思わず「プッ」っと笑ってしまいそうなのですが、本当にやるんですよ。 そんな私も、新入社員のときは「名刺交換」の授業を真剣に受けましたよ…。そして数年後には教える立場に おりましたので、「名刺交換」がどれだけ大切か…ということを何度も説いたものです。 手の位置、お辞儀の仕方、受けとった後の名刺の取り扱いかた…と、いろいろ細かいことがあるものです。 そんな細かいことを…とおっしゃる方もいるかもしれませんが、初対面、お客様の訪問時などでスマートに 美しくご挨拶の出来るビジネスマン/ビジネスウーマンほど好印象なものはありません。 その人となり、あるいは背負っている企業イメージたるものが反映されていると言っても過言ではありません。 それが故に日本の企業は新入社員に対する「名刺交換」の教育にも時間を割くのかもしれませんね…。 新入社員のみなさん、「そんな細かいことまでやりたくないよ!」なんて言わず、これはあなた自身の「宝」 となる”マナー”。「たかが名刺交換、されど名刺交換」だということを忘れないでね。 実は、おととしに「働き者」さんが日本での勤務になった時、私が彼に教えたこと… そ・れ・は… 1.お辞儀の仕方 2.朝と帰りの会社での挨拶(おはようございます/お疲れさまです/お先に失礼します) 3.名刺の受け渡しと取り扱い方(ついでに新しい皮の名刺入れも買ってあげました) 4.ハンカチを持ち歩くこと です…。(笑) なんだか社員教育をしているみたいで面白かったです。が、彼にとってはいい勉強になったみたいです。 そうそう、「働き者」さんが日本のビジネスマンの挨拶は「なんじゃ?」って言ってました…何かというと… 朝の「おはようございます。」が「っす。」にしか聞こえない!って… た、た、たしかにそうです!多くの日本のビジネスマンは「おはようございます…」の「おはようございま」 が消えて最後の「っす」だけしか聞こえません…。ありゃ…って感じですね。 後にいろいろな調査をして知ったそうなのですが、日本企業が新入社員のビジネスマナーにかける費用が 膨大であることに驚いていました。 そんな費用をカットするためか、大企業は新入社員の採用にまだまだ鈍いのかもしれませんね。 □名刺作りの強い味方。世界120カ国で利用されている-VistaPrint-□ |
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