故郷を想う
![]() (@York, the UK) 小さい街だけど、観光客の多さはどこの街にも負けない…のが今暮らしている街。 (写真は昨日の撮影なのでお天気が良いですが)今日の街は午後から雨。 雨が降っても観光客は足を止める事なく、街を歩き廻る。 今日の夕飯の買い出しはM&S。 M&Sは地元の方々や英国滞在者ならず、観光客にも根強い人気の(高級…)スーパー。 そんなこともあり、夕飯の材料を買いに行くと実に様々な方々がお店で買い物をしている。 1人でカートを押し、メニューを考えながら目星しいものを探して店内を歩いていると、日本からの観光客らしき中年のご夫婦を目にした。 奥様の方はお買い物に集中していらして、ご主人様の方はちょっぴりきょろきょろ気味。 ご主人様と目が合った私は「あ、日本の方だわ」という確信を持ちながら、レジへ向かった。 その後も何度か店内ですれ違ったこの中年のご夫婦を見て、私は故郷の両親を思った。 ちょうど私の両親と同じくらいの年代だと思う。 お二人で観光に来られたのか、あるいはご家族の中に英国在住の方がいらして、その方を尋ねて来られているのか…。そのあたりは分からないけれど、自分の両親の姿と重なって見えた。 私の両親は去年の夏、結婚式に出席するためイタリアへ来てくれた。そして当時暮らしていたスイスへも来てもらった。海外滞在中、両親だけを単独で買い物に出した事はないけれど、もし2人がもっと強くなって(!?)また私と夫を尋ねて来てくれたら、今日のご夫婦のような感じでお買い物に2人だけで行けるのかも…。(いや、行ってもらわなくてはいけない…) という淡い期待を抱いてみたりもした。 今日のご夫婦は海外旅行に慣れていらっしゃるのだろうか…。それともドキドキしながら旅をされているのだろうか…。いろいろな思いが頭の中を駆け巡った。 きっと、私の両親は私が一緒でも外国の道を歩くことでさえもドキドキしていただろう。 そんな去年の夏のことを思うと、すれ違ったご夫婦に「ご旅行ですか?」と一言声をかけたかったな…。 目が合った瞬間のご主人様の反応は「あ、あの人は日本人だ」と言わんばかりの視線だった。もしかすると日本との接点を探していらしたのかもしれない。 日本からの観光客も多いこの街だけれど、こうしてご夫婦2人だけで、この街を歩いていらっしゃる日本の方を見かけると、いつも両親のことを想う。 いつか、私の両親もこの街で「観光客」になって欲しい…と。 ●Come Vivo a Y...:Supermarket in the U.K. |
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